日本の季節と容器

近年の日本は四季感が少なくなってきたなどと言われることもあります。
夏の暑さは耐えきれない状態が続き、天候も荒れることが多いですね。

容器に携わっていると、年間を通じた容器の需要の移り変わりを実感することができるのですが、近年は少し動きが変わってきているように思います。
例えば食品容器では大手量販店が地方にも出店し、冷蔵・冷凍の物流機能が進化、さらに容器の性能も良くなってくることで商品の保存性も向上しています。それに伴い季節限定の商品も通年食べられるものも増えています。
また中元・歳暮の慣習もビジネス・個人共に減っている中で、各食品メーカーは安定的に販売できる保存性の良い容器を使用し、開発していくことを求められています。

化粧品においてもUVカット系の商品などは春先より需要は高まりますが、オールインワン製品のニーズが高まり、通年ではないにせよ、季節を通り越して販売される機能商品も出てきています。

ファンデーション容器

↑UV関連の商材は通年の販売指向になってきているのでは?

物流機能の変化、大型の量販店の地方への多店舗化、スマートフォンの台頭により更に大きく変化した通販市場の商圏拡大。いずれにおいても季節を超えた商品の販売仕掛けができる環境になりました。

市場環境のスピードに対し、その環境に対応できる容器を開発することに知恵を注ぐことが益々必要になってきますね。