容器の加飾について(蒸着加工でデザインに差をつける)

蒸着加工技術には沢山のノウハウが蓄積されており、加工会社によって仕上がりの特徴が出やすい技術です。

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蒸着は真空に減圧された釜の中で金属(アルミなど)を高電圧で蒸発させ、樹脂に密着させる方法です。いわゆるメッキ技術ではありますが、金属湿式メッキのように液体内での電極密着ではなく、空間内で付着の為、様々な樹脂容器に対応できる汎用性の高い方法です。

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↑容器を量産する真空蒸着の設備は大きい設備で行います。

容器の蒸着はアルミベースの銀ピカが基本色となります。実際の商品は蒸着加工後にトップコートを施しますので、その際に透明黄色の塗装を行うと金色に、その他の透明色を使用するとその色の金属的な色目に仕上げることが可能となる為、デザイン性の高い商品開発では重宝されます。

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↑銀ピカに着色コートをすることで金やその他の金属色を表現します。

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最近はコスト重視の影響で加工費を極力下げる為、蒸着加工を積極的に行わない企業様も増えているようですが、デザイン・仕掛け重視の商品づくりを行なう企業様にはとってはとても強力なツールにもなります。

費用対効果という非常に難解な課題がどこの企業様にも存在する為、すべてに使用できる加飾ではありませんが、高級感のある商品づくりにはオススメしたい加飾方法です。