化粧品容器を考える

化粧品容器とは何かを考える時があります。

容器の製造方法としては食品容器や医薬品容器と変わりません。しかし化粧品容器は使用する(消費する)方に満足感を与えるデザイン・質感が重要になります。

つくる側の気持ちとしては、最終のお客様(消費者)の満足度を得るための方法として、デザインや質感を重視されます。もちろん大切なことです。つくり込めばいくらでも表現できますが、結果コストは上昇し、コストを抑えるための妥協点が増え、思い通りの容器がつくれなかったというケースがあります。

容器は購買意欲を向上させるツールであることも事実です。しかしながら容器はやはり機能的に内容物を保存させることが最も重視されるべき点です。

容器を選ぶ際重視すべきこととして、どういう化粧品でどのようなお客様、さらにはどのような流通経路・販売予測数・ターゲットの明確化・販売方法、さらには人脈などを含めたコンセプトづくりがとても重要です。

コンセプトと販売動機がはっきりしていれば、容器を客観性を持ちつつも主観的感覚で選定し、課題点に対しても良い妥協点を見つけた上で、つくることができると思います。もちろん最終のお客様のココロがそれでわかるわけではありませんが、より強く訴えかけることのできる商品づくりができるのではないでしょうか?

お問合せいただくお客様は化粧品をつくるために容器を探します。しかし化粧品容器をつくりこむうちに力が入り加飾が増え、完成したときには満足したものの予算をつぎ込んでしまい、販売や販促に投資することが出来なくなってしまったということが起きないように、武内容器がアドバイザーとなり、お伝えしなければならない。我々容器屋さんも営業する際、いつもそういうことを考えながらご提案すべき、と日々考えます。

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