容器の加飾について(シルクスクリーン印刷は職人技で支えられている!)

容器などの立体物の印刷においてスタンダードの方法はシルク印刷です。1色1工程を原則とし、オフセット印刷やグラビア印刷といった平面印刷のような掛け合わせ(カラー写真のような複数の色をドット(網状の点)で重ねたカラー表現)はできません。

↓↓↓シルク印刷の例。イラストやロゴ、文字の印刷が得意です。

シルク印刷例

↓↓↓オフセットやグラビア、凸輪転印刷の例。シュリンクやラベル、箱の印刷など。カラー写真やグラデーションなど、色の掛け合わせが可能。多色刷りが得意。

シュリンク印刷

立体物へのシルク印刷は印刷するオペレーターの職人の技術によって表現の善し悪しの差が出ます。
丸形の立体物といってもテーパー(円錐のような先細り)がある容器はたくさんあります。回転しながらの印刷になる上、テーパーがあると版のセッティングによってはにじんだり印刷の欠けが発生する場合もあります。

↓↓↓当社の定番クリーム容器「CSクリームジャー」の形状は好評ですが、印刷屋さん泣かせの形状です。

シルク印刷の難しさ

また容器自体も樹脂成形品・ガラス成形品など寸法交差(許容範囲内の成型誤差)が出るものを回転させて印刷する為、印刷時シルク版への圧力の掛け方によってはムラが発生する場合もあります。

一般的に熱乾燥方式とUV照射での速乾燥方式があります。大量生産品はUV印刷が多く、国内での印刷で小ロット品は熱乾燥が多いのではないでしょうか。ちなみに武内容器は熱乾燥タイプで小ロット品に対応しています。

↓↓↓ 職人技で面白い表現の印刷が出来るのもシルク印刷の特徴です。これはラメ入りのシルク印刷をしています。さわると立体感のある印刷です。

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↓↓↓シルク印刷の実版。1色1工程に付き1版ずつ作成します。

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簡単にはできないシルク印刷ですが、容器印刷の主力であり、職人の技術によって支えられていることを常々実感します。